常念山脈(長野) 前常念岳(2661.9m)、常念岳(2857m) 2020年6月70日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:37 駐車箇所−−1:47 三股駐車場−−2:01 三股−−3:45 2170m肩−−4:59 前常念岳−−5:47 常念岳 9:04−−9:39 前常念岳−−10:23 2170m肩−−11:17 水浴び 11:22−−11:23 三股−−11:33 三股駐車場−−11:42 駐車箇所

場所長野県安曇野市/松本市
年月日2020年6月27日 日帰り
天候薄曇
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場三股駐車場手前の駐車余地(旧登山指導所跡)。公式には三股駐車場は安曇野市により閉鎖中
登山道の有無あり
籔の有無無しだが今年は整備が遅れて体に触れる笹あり
危険個所の有無無し
山頂の展望文句なしの大展望
GPSトラックログ
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コメント土曜日のみ好天の予報で先週に引き続き常念岳へ。三股駐車場入口はパイロンで塞がれていたため、林道が崩れて三股まで車で入れなかった時に仮設指導所が設置された場所に駐車。しかし実際には三股への駐車は黙認されているようで下山時にはたくさん駐車していた。登山道の刈り払いは先週よりも進んでいた。登山者総数は先週よりは少なかった




旧登山指導所跡地に駐車 三股駐車場。公式には閉鎖中
ゲート 登山指導所。帰りも無人だった
三股 標高1400mの気温は約+13℃
迂回路分岐 標高1650m付近。未整備で笹がはみ出す
標高1750mの気温は約+10℃ 標高1780m付近の倒木から2170m肩までが刈り払い済み
2170m肩 標高2200m付近。今日は笹は乾いている
4時15分でライト不要に 森林限界境界の梯子
森林限界ぎりぎりから見た蝶ヶ岳へ連なる尾根 森林限界ぎりぎりから見た奥穂高岳、北穂高岳
標高2370m付近 標高2370m付近の気温は約+7℃
標高2550m付近 ツガザクラ
標高2570m付近の気温は約+5℃ 雲が多くだいぶ遅れて日の出
八ヶ岳
南アルプス。南は空気の透明度が悪く日の出前後の最も良く見えた状態でこれ。その後は霞んで見えなくなってしまった
前常念岳避難小屋 前常念岳
前常念岳付近から見た北側
前常念岳付近から見た北信五岳
山頂へ向けて開けた尾根歩き 常念小屋にテント無し。人影もなし
縦走路に合流 最後の登り
常念岳山頂 山頂の気温は約+5℃
常念岳山頂からの360度パノラマ展望(クリックで拡大)
常念岳から見た大天井岳をはじめとする常念山脈北部
常念岳から見た立山、剱岳
常念岳から見た後立山
常念岳から見た北信五岳
常念岳から見た四阿山〜浅間山
常念岳から見た八ヶ岳
常念岳から見た中央アルプス〜木曾御嶽
常念岳から見た燕岳 常念岳から見た槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘
常念岳から見た北穂高小屋 常念岳から見た穂高岳山荘
常念岳から見た三俣山荘 常念岳から見たヒュッテ西岳
常念岳から見た大天井ヒュッテ 咲き掛けのタカネツメクサ?
ミヤマキンバイ。三つ葉が特徴 コイワカガミ
ミネズオウ イワウメ
キバナシャクナゲ ミツバオウレン
チングルマ。先週よりも格段に増えていた ピンボケだがアオノツガザクラ
開花前のコケモモ 前常念避難小屋
ポツリポツリと登山者とすれ違う クロマメノキ
ミツバオウレンは森林限界以下でもたくさん咲いていた マイヅルソウ
緑色の花のミドリゴゼンタチバナ。初めて見た(気付いた) 2170m肩
ギンリョウソウ 白い花の普通のゴゼンタチバナ
この倒木が刈り払いの境界
ズダヤクシュ。漢字表記は「喘息薬種」 沢で水浴び。さっぱりした
林道終点。車が増えていた 三股付近に咲いていたウツボグサ
三股駐車場ゲート 三股駐車場入口の車止め。駐車した車が多い
路側駐車も多い 私の駐車箇所も賑わっていた


・天気予報を見た結果、土曜日には天候が回復するが日本海側は雲が多いとのことで、今週も北ア南部の常念岳を目指すことに。最初は日曜日まで天気が良さそうだったのが金曜午後になってから日曜の予報が急激に悪化、雨に変わったので日曜は休養日となりそう。まあ、常念岳なら日曜に休んでもいいだろう。

・今回は一ノ沢ルートからにするか検討したが、ネットで調べた結果、一ノ沢登山口はロープが張られて封鎖されているとのことで、先週同様に三股からとした。ただし三股の駐車場は閉鎖中との情報が安曇野市HPには出ていた。そうだとしても道路が崩れて駐車場まで入れなかった年にできた旧登山指導所跡の広場が使えるので、歩く時間は10分程度しか増えないので大きな影響はない。

・金曜夜に現地入りしたが、先週と違ってネットの情報通り三股駐車場入口には車止めのユニコーンが立っていた。悪いことに先客の車がここで立ち往生しており、手で車止めを動かして入る選択肢が消えた(笑) ただ、下山後にネットで確認したら事実上駐車場利用は黙認状態とのことだった。

・夜中1時に起床して1時半過ぎに出発。予報と違って頭上は満天の星空。今日も展望は期待できそうだ。

・私が駐車した場所には10台弱の車が駐車していた。三股駐車場入口の車止めはまだ誰も「突破」していないようで、軽トラが1台あるだけだった。さすがに軽トラは登山者ではないだろう。先週よりは明らかに車の数は少ない。先週は天気予報が非常に良かったからなぁ。

・林道終点には1台の車。登山口の注意喚起の看板は先週と変わらず。実力に見合った登山計画なら自粛の必要は無かろう。

・三股で右の常念岳方面へ。見える範囲に登山者のライトの明りは見えない。昼間まで降っていた雨の影響で先行者がいれば土の上に真新しい足跡が残るはずだが、それは皆無で今日の登山者は私が最初らしい。

・相変わらず刈り払いしていない区間が長く、朝露で濡れた延びた笹が足元を濡らすが、今回は登山靴に防水ワックスを塗りこんできたので靴だけは大丈夫。標高1780m付近の倒木から先は刈り払いが始まり、先週より刈り払い区間が下に延びたようだ。おそらく各小屋の営業が始まる前に刈り払いを終わらせるのだろう。

・2170m肩で傾斜が緩んで緩やかな尾根歩き。先週は気温+2℃で濡れた笹を分けるのに手や腕がとても冷たかったが、今週はここまで上がると笹は乾いていて支障なし。例年でもこの付近は刈り払いされないので、ここはこのままかなぁ。機会があったら個人的に登山道整備でもするか。

・標高2360m付近の唯一の梯子が森林限界のサイン。これを登ると森林限界を突破して視界が大きく開ける。先週より雲が多く東の空も雲に覆われているためか、明るくなるタイミングが先週より遅い。それでも穂高方面は雲は無く、蝶ヶ岳につながる稜線の鞍部から奥穂や北穂の頭が見えていた。

・東の空は雲が多く、太陽が顔を出したのは5時過ぎだった。頭上は薄雲が多く、先週のように日焼けしなくて済むかもしれない。

・森林限界を越えてハイマツ帯に変わるとライチョウがいる可能性があるので、周囲をキョロキョロしながら歩いたが、残念ながら今週はライチョウを見ることはできなかった。

・前常念岳への急登ではまだ高山植物は少ないが、コイワカガミの他にツガザクラ、アオノツガザクラ、クロマメノキなどが見られた。

・前常念岳の避難小屋が近付くと北寄りの風が吹き付けるようになり、体感温度が下がったので長ズボンを履いて長袖を着た。北側の展望は先週よりも良好で、立山、剱岳の他に後立山も良く見えていた。

・先週は雲海に没していた北信五岳も今週は雲海の上に頭を出していた。浅間山、四阿山は見えていたが、その北側の志賀高原の山々は雲海の下。

・今週は八ヶ岳と富士山は見えていたが、南アルプスの見え方が先週より薄い。時間経過とともにさらに薄くなって見えなくなってしまった。南には前線が停滞しているのでその影響だろうか。

・前常念岳〜常念岳を繋ぐ稜線を上がっていくが、前後に人の姿は見えない。先週は私が山頂一番乗りで次の登山者がやってきたのは私が山頂に到着してから1時間後だったが、今週はどうだろうか。

・先週に水晶を拾った場所がどこだったか確認しようと探しながら歩いたが、どこだったのか思い出せなかった。透明な石英の欠片が近くにあったはずなのでそれを探しながらだったが、発見することはできなかった。ネット検索しても常念岳で水晶を見つけたとの記録は発見できなかったので、常念岳の花崗岩では水晶はあまり生成されなかったようだ。

・尾根から見下ろす常念小屋の周辺に人影は無くテントも皆無。縦走路に合流しても人影は無かった。どうやら今週も私が一番乗りらしい。

・無人の山頂に到着。北寄りの風が強く日差しがあるものの薄雲で弱く、体感的には先週より格段に寒い。持ってきた防寒装備は今回はゴアの雨具まで動員した。ネックウォーマーと毛糸の帽子は持ってきて正解であった。

・今日も槍〜穂高は雲がかからずすっきり見えている。裏銀座方面も同様で、立山、剱岳が良く見えていた。今日は先週より雲海が薄く、安曇野の市街地が見えていた。また、大笹沢山は鎌ヶ峰など先週は雲海に沈んでいた中央アルプス〜木曾御嶽の間の山々も見えていたが、恵那山は見えなかった。

・次の登山者がやってきたのは30分くらい遅れてから。都内の大学生5人パーティーであった。蝶ヶ岳まで縦走するとのことでまだまだ元気いっぱいであった。常念岳を日帰りするくらいの連中ならこれくらいの体力はあって当然かも。

・その次の登山者がやってくるまで1時間はかからなかった。そして登ってきたルートが一ノ沢であった。話を聞くとネットで出ていたように登山口はロープで通行止め状態だったそうだ。都内からバイクでやってきた男性で、家に帰るまでに雨に降られないようにと山頂滞在は30分ほどで、次の登山者がやってくる前に下山していった。

・今週は先週よりも登山者の数は明らかに少なかった。大学生5人パーティーを除くと10名程度だったと思う。先週よりも天気予報が良くないことが理由の一つだろう。ただし、やってきた人の大半が蝶ヶ岳に向かっていった。

・今週は人も少ないので9時過ぎに下山開始。帰りは高山植物を探しながらのんびり下った。山頂付近ではミヤマダイコンソウが一部咲き始め。ミヤマキンバイも咲き始めたばかり。キバナシャクナゲ、イワウメ、ミネズオウ、ミツバオウレンは今が盛り。先週数輪輪しか見られなかったチングルマは数が格段に増えていた。

・森林限界では数人の登山者とすれ違ったが、森林限界を割ってからは無人地帯。

・林道終点に到着すると車が2台に増えていた。林道を歩いて三股駐車場に到着すると車がたくさん入っていた。やはり車止めを動かして入る人が多くいるようだ。帰宅後にネットで調べたら、もっと遅く、明るくなって常識的な出発時間帯には安曇野市の関係者か地元山岳会の関係者がゲート前に詰めて、歩くコースの確認=日帰りかどうかの確認をしていたそうだ。駐車場に入らないようにとのチェックはやっておらず黙認状態らしい。

・駐車箇所に戻ると私の隣に駐車した大型スクーターの男性が準備中。もうお昼なのでこれから登るのか確認したら、これから蝶ヶ岳へ向かうとのこと。しかも山頂で幕営予定とのことで、今は蝶ヶ岳ヒュッテは休業中で幕営禁止、売店の営業もやっていないので水の入手もできないことを伝えた。おまけに天気予報では高い確率で夜中から雨となり、明日も確実に雨だろう。男性は今回の登頂は諦めて、持ってきた弁当を食べて京都へ戻っていった。高速道路を使っても片道6時間とのこと。遠方から来るので大変だろうが、できれば早朝から登山開始できるように自宅を出発するのが良いと伝えておいた。次回は天候が安定した日を選んで山頂で展望を楽しんでもらいたい。

 

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